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- ホームぺージからのお問い合わせについて に 那須吉美 より
メタ情報
大丈夫ですか、お口ケア?③ 《家庭でのデンタルケア》
飼い主様の気になる病気の第1位とも言われているのが、口腔内のトラブルと口臭で、1歳を過ぎると犬の約80%、猫の70%にすでに歯周病の兆候が確認されるとの報告もあるくらいです。
前回のコラムでもお話してきましたように、歯周病は歯垢や歯石の付着が基盤になり、歯垢中の細菌の感染が引き金となっておきる歯肉炎や歯周炎です。ですから、歯垢、歯石の付着防止が、歯周病の最大治療ということができます。
一旦できてしまった歯石は家庭では除去できません。ですから歯垢が歯石に変化する前に、ケアしてあげることが大切なのです。それにはご家庭でのデンタルケアが最善かつ最良の方法です。
そして歯石の付着や歯肉の変化にお気づきになりましたら、まずは動物病院を受診され、早めに対処されることをお勧めします。
歯への歯垢や歯石の付着は飼い主様でも目で見て分かります。歯垢は食べかすが腐敗したものですし、歯石は黄褐色の硬い異物として歯に付着してしまったものです。また歯石は上顎の奥歯(臼歯)から付着し始めるだけでなく、そこが一番重度になるケースが多いようです。
デンタルケアは様々な方法や道具を使用することにより、効果的に行うことが出来ます。 今回は代表的なデンタルケア製品について、その特徴と有効的な使用方法、そして当院でのお勧め商品をご紹介いたします。
《歯ブラシ》
歯ブラシを使った歯磨きは食べかすや歯垢を取り除く最も効果的で効率的な方法です。 歯ブラシに水をつけただけでも充分ですが、歯磨きペーストを使われるとより効果的ですし、歯磨きペーストのフレーバーによりペットが歯ブラシを受け入れやすくなる場合もあります。ただし人用のものは使用できません。
<歯磨きのコツは>⇒こちら
ガーゼを指に巻いて歯ブラシの代用とすることも可能ですが、より使いやすい製品が市販されていますので、いくつかご紹介します。
シリコンゴム製の指サック状ブラシ:ペットラブ
先端に複数のブラシがついたグローブ:デンタルグローブ
特殊マイクロファイバーを使用し、歯垢を絡め取る:デンタルシートやデンタル綿棒
《デンタルガム》
歯ブラシの困難なペットたちには、歯ブラシの代わりにガムの使用をお勧めします。 ペットの嗜好性と安全性、噛みやすさを備えたものを選ぶことが大切です。 牛のひずめや硬いおもちゃでの代用は、硬すぎて歯が折れたり磨り減ったりする原因となりますので、お勧めできません。 歯ブラシとの併用もお勧めです。
ガムのもつ弾力性により噛むことで機械的に歯垢を着きにくくするだけのものから、歯垢の付着予防や除去効果を高めた製品や、ペットがガムを噛みにくい奥歯(臼歯)への効果に配慮した製品などが市販されています。:ビルバックチュウ、ベジタルチュウ
《特別療法食》
デンタルケアを目的とした食事です。
t/d: 特殊な層状構造をもつ大粒形状のフードで、フードを噛むことで歯垢を取り除き、歯石の蓄積を防ぎます。
このフードはしっかり噛むことで予防効果が発揮されますので、よく噛むことが大切です。 また大粒ですので、フードを噛まずに丸呑みするペットでは喉を詰まらせる危険がありますので、ご使用ならないでください。
毎日の食事として与えることができますので、飼い主様の手間やペットのストレスはかなり軽減出来ます。
一般のドライフードに同様の効果を期待される飼い主様も見うけられますが、一般のドライフードでは咀嚼と共に砕けて粉々になってしまい、物理的な除去効果は期待できません。
同社からはおやつタイプの製品もでております。:はみがきトリーツ
また歯垢を除去する働きは期待できませんが、フード表面への特殊コーティングにより歯垢の歯への付着予防効果の高いドライフードも市販されています。早期から継続して与えることで、高い効果が得られます。:ヘルシーエイジングケア
《オーラルスプレー等リキッドタイプの製品》
お口の中や歯垢の付着部位に向かって直接スプレーするものや、飲み水に混ぜて与えるものなどがあります。
リーバⅢ:歯垢の除去、口臭改善と共に、継続使用により歯石の破砕効果も期待できる液体歯磨きです。
アクアデント:毎日の飲み水に加えるだけの手軽な製品ですが、研磨作用はないため口臭の軽減と歯垢、歯石の付着遅延にご使用下さい。
デンタビゲン:ある種の歯周病菌が作り出す酵素に対する抗体を利用した(経口受動免疫)錠剤で、歯肉炎の改善に効果的です。錠剤を食べさせることでお口の中に抗体が拡散し、作用しますので、飲まずに飲み込むペットでは、錠剤を水に溶かして飲ませてください。
歯ブラシの難しいペットや、歯ブラシが充分に出来ないペットではいくつかの製品を組み合わせてご使用されますことをお勧めします。