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ジェネリック医薬品を考える Ⅱ
前回のコラムで紹介したように先発医薬品と後発医薬品とは現在の医薬品申請基準に照らし合わせると、大きな基準幅の最上位と最下位限という位置付けのものといえるかもしれません。我々獣医師はこのような背景を充分に認識し薬を選択していくことが非常に重要になります。
特に予防薬においては健康動物が服用し、感染もしくは発症を防止することがその最大目的であるため、効果の確実性とともに服用による健康被害(副作用)の防止がとても大切になります。一般の観点からすれば後発品の方が改良が加えられて優れているように思えるかもしれません。しかし実際のところ、後発品の付加価値は省エネ的価値であって多くの場合品質の改良を意味するものではありません。
人間の医療現場でようやく後発品への品質再評価への動きが始まってきておりますが、動物医療ではこれからです。 獣医師としては現在販売されている後発品に対し、品質、安全性において今すぐ了とする結論を出すべきではありません。飼い主の皆様も安さだけの理由で安易に後発品への切り替えに踏み切られず、担当医とよく相談されることをお勧めいたします。
当院でも確実な効果とともに安全には安全を期した医療を皆様と皆様のペットたちに提供したいと思っております。どうぞお気軽にご相談ください。皆様と共に安心してご使用いただけるよう私も当該諸問題にも精通し、皆様のお役に立てるよう頑張って参ります。